キオクのキロク

旅行系の情報を中心に日々の考察からライフハックまで幅広く配信しています。

24歳になって1年を振り返ってみるとかなり面白い1年だった。

5月16日に24歳になったのでこの1年間をざっと振り返ってみた。

 

まずは去年の5月、僕はニートだった。

 

正確には学生だったのでニートというのは不適切かもしれないが、実態は学校にもいかず、働きもせず、家でDVDを見てだらだら過ごすというかなりなまけた生活をしており、あれはニート以外の何者でもなかったように思う。

 

そんなこんなで6月。

 

友人が仕事を辞めて二人でこれから何か一緒にしていこうということになった。

 

とりあえず旅にでよう。

 

そして何かの技術を身につけよう。

 

そう考えて二人で出した答えが、『インドでカレーを修行する』であった。

 

すぐにパソコンで南インド行きのチケットを購入して雨期まっただ中の南インドにゴー!

 

現地にてカレーの師匠に出会う。

 

毎日彼の元に尋ねてカレーを教わる。

 

スパイスを買い込み、どのくらいの量にすれば最高のカレーを作る事ができるのかを探求する。

 

しかしあることに気付いてしまう。

 

日本のカレーの方がインドのものよりも数段おいしい。。。

 

日本でカレー屋さんを開くという浅はかな夢は一瞬にして崩れ去った。

 

これからの進路を二人して見失う。

  

これからどうすればいいんだ‥…

 

悶々とした気持ちを胸に頼ったのはグーグル先生。

 

『起業 アイディア』で検索してみた。アイディアがたくさん出てきた。

 

どれか自分たちにできそうなものはないかなと探してみた。

 

目についたのが『レンタルスペース』という文字

 

部屋を借りてそのスペースをお客さんに時間制で貸し出すというビジネスモデル

 

こ、これだ!!!!

 

二人して勝利のガッツポーズ

 

これならできる!俺たちも成功できる。

 

そうと決まれば一刻も早く帰国せねばと帰りのチケットを購入して予定よりもかなり早く日本に帰国。

 

帰国してからはレンタルスペースをさせてくれる不動産を探しまわる日々。

 

ただ僕らは何の知識もない、ただのニート

 

誰も相手にしてくれない。

 

誰も許してはくれない。

 

訪問しては断られ、訪問しては断られの毎日。

 

いつになったら巡り会えるのだろうか。

 

悩む毎日。もどかしい日々。

 

でも僕らに逃げ場は無かった。

 

そんな僕たちを神様は見捨てなかった。

 

唯一レンタルスペースを許可してくれる大家さんが見つけることができた。

 

二人でまたもガッツポーズ。

 

これから新しい物語が始まる。成功できる。

 

契約書にサインをして、今まで貯めていた貯金を全て使って見事部屋を借りる事ができた。

 

築年数不詳の味のある古民家だった。

 

よし、部屋の改装を始めるぞ!

 

コーナンに通って材料を買いあさり、毎日部屋を改装する日々。

 

夜遅くなるまで電動ノコギリとトンカチをたたいた。

 

少しだけど大工さんになれたような気がした。

 

2日でこんなの完成できるよな!と大口たたいていたのに結局かかったのは2ヶ月。

 

本物の大工さんたちからしたら笑われるような出来だったかもしれない。

 

それでも自分たちの中では最高のものが作れたと思っていた。

 

さぁ待ちに待ったオープンだ!

 

お客さんは長蛇の列か?

 

いや、現実はそう甘くはなかった。

 

お客さんは全く来ない。

 

お金は全く入ってこない。

 

1ヶ月が経って初めてお客さんが来た。

 

初めて自分たちで1から作って手にしたお金。

 

わずかなお金だった。

 

それでも涙が出そうになるくらい嬉しかった。

 

結果で言うとレンタルスペースは失敗だったかもしれない。

 

それでもそこからビジネスの難しさを学ぶことができた。

 

それからは大家さんと仲良くなり、一緒に何かしていこうということになった。

 

ゲストハウス?カフェ?旅ショップ?

 

『何か』というのはなかなか定まらなかったがとにかくその何かに向かって走り続けた。

 

何歳になっても少年のように目を輝かせながら夢を語る大家さんが素敵だった。

 

お手伝いをする代わりに家賃をタダにしていただけた。

 

これは貧乏二人にとっては本当にありがたいかった。

 

人の優しさを感じた。自分たちの無力さも感じた。

 

資金も底を尽き、夜勤を始めることになった。

 

佐川でトラックに荷物を詰め込む仕事。

 

大家さんと夕方まで作業をして、3時間寝て夜勤に行き、それから寝る事無く朝また大家さんと作業をするという毎日。

 

逃げ出したくてたまらなかった。

 

ニート時代が懐かしかった。

 

行きたくない、でもお金がないから行かざるを得ない。

 

お金は1番ではない。でもやっぱり必要な物だ。

 

そんなことを自分の身を持って痛感した。

 

そんな毎日を4ヶ月くらい過ごした。

 

春になっていた。

 

このままで俺はいいのだろうか?

 

そんな自分に話しが舞い込んできた。

 

格安で旅行に行けるビジネスがある。

 

かなり安く行けるらしい。

 

話しを聞いてみると旅行のネットワークというのがあるらしい。

 

ネットワーク?ねずみ講

 

そんなことはよく分からなかったけれど、魅力を感じた。

 

やってみようと思った。

 

仲のいい友達に話してみた。

 

おまえ、なんか詐欺師みたいだなと言われた。

 

結構ダメージを受けた。

 

自分が伝えたいと思うものと自分の口からでることが一致しない。

 

人に伝える事の難しさを感じた。

 

自分の人間として魅力がまだまだないことを感じた。

 

それでもいろんな人に会ってみようと思った。

 

すごい人はたくさんいる。

 

すると一緒にずっと頑張ってきた友達がある日すごい人に会ったから一度会ってみて欲しいと言ってきた。

 

実際に会ってみた。

 

本当にすごかった。カリスマってこんな人の事を言うんだなと思った。

 

この人のもとでいろんな事を学んでいきたい、そう思えた。

 

そして今はその人のもとで勉強中、たくさんの知識を吸収していきたいと思っている。

 

現状がここである。

 

これが今ざっと振り返った自分の23歳。 

 

いろんなことが起きた。

 

いろんな感情があった。

 

それも全て今になれば思い出になった。

 

そのどれか1つでもかけていたら今にはつながっていない。

 

そう考えると全てに意味があり、全て無駄じゃないんだと思える。

 

一年前の自分が予想もしてなかったような未来が待っていた。

 

きっと1年後の自分も今の自分が予想もしていないようなところにいる気がする。

 

それが良い方向に行っているのか、悪い方向に行っているのかは分からない。

 

それでも、どんな状況であっても楽しめる気持ちを持てるようになったように思える。

 

さて、今年1年はどんな年になるんだろう。

 

そんな期待を胸に24歳の人生が始まりました。